2020.09.01★カラダの仕組みについて・★健康コラム
アトピー肌はなぜバリア機能が弱いのか?

こんにちは。
海のスタジオ代表
パーソナルトレーナー・ダイエット&ヘルスコーチの中原由美です。
私が子供たちのアトピー・喘息を薬を使わずに自然治癒させた経緯は
こちらの記事でご紹介しています。
今回は、
「アトピー肌のバリア機能はなぜ弱いのか?」
についてお話しします。
私が、最初に娘のアトピーで非常にセンシティブになったのが、お肌のケア方法でした。
「アトピーのスキンケアには、何をどう使ったらいいのか??」
娘のお肌はどんどんカサカサになっていってしまうし、、、
アトピーはお肌のバリア機能が弱いのだと説明されるし、、、
当然のように、その結果、アトピーには「保湿が大事!!」ってどこを見ても書いてある。。。
でもね、このスキンケアってのは、最終的なサポートに何をどう使うか?っていう一番末端の知識だったんですよ。
原因と結果があって、
その現象をどう変化させたいのか、
その変化のためには何が体に必要で、
どんなサポートが可能なのか?
そこまでが明らかになるから、
最適なスキンケアはどんなものなのか?
が見えるんです。
さてさて、そんな理解のための一つのヒントに、アトピーの肌バリアの弱さの理由とは??を考えていきましょう。

アトピー肌は、
お肌のバリア機能が弱っている、
大変壊れやすい状態にあるって言われてますね。
これは、事実だよね。
アトピーを身近に見ている人はわかると思う。
すぐにカサカサになるし、皮膚は薄い感じがするし、
傷がすぐに化膿したり、炎症を起こしたりする。
特に、ステロイドを使えば使うほど、
使ったところのお肌の膜は薄くなる。
これ、感じてる人も多いと思う。
私も、自分のアレルギー皮膚炎にもステロイドを使っていたので、
よくよく実体験にあります。
でも、じゃあ、
どうして、アトピーの人の肌は、バリアが脆弱なのか??
これには、皮膚の構造と材料に原因がありました。

お肌のバリア機能というのは、
皮膚の膜そのもののこと。
その仕組み自体もバリアに適した仕組みになってる。
約30日ほどで新陳代謝され、新しい膜に変わっていく。
古い皮膚膜は角質となって自然に剥がれ落ちる。
これは、皮膚に付着している常在菌たちの餌にもなるし、
適度な油分がバリアとしても働く。
傷ができても、その修復能力は高く、
体内のどの組織よりも、上皮細胞の再生は早い。
その膜は「脂質」を多く含んでいる。
この油が、内と外を分ける膜の鍵となり、
適度な絶縁体の役割もl担っている。
この皮膚膜を構成する脂質の種類が、皮膚の脆弱性にとても関係しているんです。

皮膚膜を構成する脂質が、不飽和脂肪酸と呼ばれる「酸化する油」だと、
皮膚膜自体が、酸化しやすい状態になる。
皮膚膜に存在する不飽和脂肪酸が酸化されると、
皮膚膜として適切な役割を果たせなくなり、
さらには、「過酸化脂質」という「アルデヒド類」(猛毒)に変化する。
この過酸化脂質は、
周辺のタンパク質(ありとあらゆる体内の構成物)に
強力に付着し、その形を利用不能な形に変えてしまう。
形を変えられた皮膚膜は、膜としての機能を果たさず壊れていく。
これが、アトピー肌のバリア機能の弱さの本当の理由。
体内の脂質の質が、その肌の弱さを決めているわけです。

子供のアトピー自然治癒への歩みの中で、
自然治癒のための気をつけるべきポイントとして挙げた食生活の見直し方の一つが、「油のとり方を変える」でした。
アトピーや喘息、アレルギーの自然治癒を望む方には、ぜひ、試してほしい油改革です。
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